皆さんは、
- 髪の長さは七難隠す
- 色の白いは七難隠す
ということわざをしっているでしょうか?
どちらも、
「髪の長さ」や「肌の白さ」という目立った特徴、美しさがあれば、
他の欠点、醜い点があっても、それを補って、美しく見える
という意味のことわざです。
「髪の長さ」や「肌の白さ」がほかの欠点を補ってくれるかはさておき、
ある特徴や強み、突出した能力が、
その他の特徴の評価を引き上げたり、欠点を隠したりする、というはしばしばあります。
心理学では、そのような心理効果をハロー効果とよんでいます。
今回は、「ハロー効果を使いこなして周囲からの評価をあげる方法とは?」ということで、
- ハロー効果の意味
- ハロー効果の応用方法
などについて、解説してみようと思います。
この記事を読んで、ハロー効果をうまく活用できるようになれば、
自分の印象をコントロールし、周囲からの評価を高めることができるようになります!
ハロー効果とは?自分の特徴を活かして評価を高める心理学を解説
ハロー効果とは、他人を評価するときに、その人の目立つ特徴に引きづられ、
他の特徴についての評価に影響を与えてしまう、というものです。
ハロー効果はポジティブに働くか、ネガティブに働くかによって、
- ポジティブ・ハロー効果
- ネガティブ・ハロー効果
の2タイプに分けられます。
ポジティブ・ハロー効果とは?
ポジティブ・ハロー効果とは、
良い点、ポジティブな特徴が目立つことで、他の特徴の評価までもが高くなる
というものです。
ポジティブ・ハロー効果の例としては、
新入社員が英語が堪能だったり、某有名大学出身だったりすると、
実際の業務能力と直接の関係がないにもかかわらず
「こいつは仕事ができる!」
という評価をしてしまうケースなどです。
ネガティブ・ハロー効果とは?
対して、ネガティブ・ハロー効果とは、
悪い点、ネガティブな特徴が目立つことで、他の特徴の評価までもが低くなる
というものです。
逆に、ネガティブ・ハロー効果の例としては、
太っていたり、見た目に気を使っていなかったりすると、
その実態にかかわらず、
「こいつは自己管理能力がない」
「こいつは仕事ができない」
という評価をしてしまうケースなどです。
ハロー効果を応用する方法
ハロー効果を応用して、実生活に活かすには、どうすれば良いでしょうか。
ポイントとしては、
- どうやってポジティブ・ハロー効果を引き出すか
- どうやってネガティブ・ハロー効果を回避するか
この2点が大切になってきます。
どうやってポジティブ・ハロー効果を引き出すか
そのために、まず考えたいのは、自分のアピールポイントはなにかということです。
上でも述べているとおり、目立つ特徴が仕事などに直結する必要はありません。
大事なのは、なんでもかまわないので、
「あいつはすごいな」
「面白いやつだな」
など、良い意味で目に留まることです。
キャッチーなアピールポイントで好印象を与えることで、
ポジティブ・ハロー効果をうまく引き出すことができるはずです。
どうやってネガティブ・ハロー効果を回避するか
そして、もう一つ考えておきたいのが、自分のウィークポイントはなにかということです。
弱点や欠点があると、仕事などに関係がないことでも、
それに影響されて仕事の評価がさがってしまうことがあります。
弱点をきっかけにネガティブ・ハロー効果をうまないためにも、
可能な限り、人並み程度に克服しておくのが良いでしょう。
ハロー効果を使いこなしてより良い評価を手に入れよう
今回は、「ハロー効果を使いこなして周囲からの評価をあげる方法とは?」というテーマで、
印象操作の心理効果であるハロー効果を紹介して見ました。
ハロー効果を使いこなすためにも、まずは、
- 自分が周りからどう見られているのか
- 自分が周りからどう見られたいのか
を具体的に意識することが大切です。
うまくハロー効果を引き出し、より良い評価を得られるように心がけてみましょう。