フォールスメモリーってなに?脳が作り出す偽りの記憶について知ろう

心理学

皆さんは、自分の記憶に自信はありますか?

ときには、思い違いや勘違いをすることもあるので、
事実と違うことを言ってしまう、こともあるかもしれません。

では、自分が体験していなかったり、起こってもいない出来事を、
あたかも、自分が体験したかのように記憶してしまっている、という経験はあるでしょうか?

今回は、そんな「あるはずのない記憶」について、紹介してみたいと思います。

フォールスメモリーってなに?脳が作り出す偽りの記憶について知ろう

「自分が体験していないことなのに、なぜかその出来事を記憶している」

などのように、なかった出来事が、あったような気がする、
本来なら存在しないはずの記憶が、存在する

という現象を心理学では「フォールスメモリー」と呼びます。

ちなみに、フォールスメモリーは、「偽りの記憶」という意味になり、
「虚偽記憶症候群」などと呼ばれることもあります。

ところで、
偽りの記憶が作り出されてしまう、というのは、
別に精神的な疾患がある、とか記憶障害を患っている、という話ではありませんし、
誰かを騙そう、陥れようとするために嘘をついているわけでもありません

それでは、フォールスメモリーはなぜ起こってしまうのでしょうか。

偽りの記憶が生まれる理由とは?

フォールスメモリが起こってしまう理由はいくつか考えられますが、その中でも重要なのが、
「アウトプットによる記憶の歪み」です。

実は、人間の記憶というのは、思い出す際に歪んでしまうことがあるのです。

最初は、
「どうだったかな?」「多分こうだった気がする」
という漠然とした曖昧な記憶であったものが、何度も思い出そうとするうちに、
「確かこうだった」「絶対にこうだった」
などのように、強く記憶に刻まれていきます

刻まれるのが正しい記憶であればよいのですが、
最初に曖昧に思い出した記憶が間違っていた場合、
間違いが記憶に刻まれてしまうことになるのです。

心理カウンセラーに誘導された偽りの記憶

フォールスメモリは多くの人の記憶で起こる現象です。

実はその中には、
心理カウンセラーや催眠療法士によって作り出されてしまったものもあり、
それが原因で裁判が起こるなど、訴訟問題に発展したこともあります。

精神的な疾患、トラウマを抱えている人は、
その改善、緩和を目的としてカウンセリングなどを受診することがありますが、

その際、心理カウンセラーが
「精神的な疾患の原因は、幼少期に受けた精神的なストレスによるもの」
「その記憶を思い出し、対処することで治すことができる」
という考えのもと、記憶を思い出させようとした結果、
偽りの記憶が生み出されてしまう、ということがあります。

しかも、「精神的なストレス」の原因となる記憶を無理やり思い出した結果、
実際には起こっていない「暴力」「虐待」「セクハラ」などの記憶を作り出してしまい、
裁判沙汰になってしまったこともあります。

フォールスメモリに対処する方法とは?

自分の記憶が間違いであることを認識する、というのは難しいことです。

不安なときは、自分の記憶だけを信じるのではなく、
周囲の人の記憶などと照らし合わせて状況を整理してみることが大切です。

そのためには、「自分の記憶が間違っているかも知れない」という謙虚さが大切かもしれませんね。

逆に、他人に偽りの記憶を植え付けないためには、
なにより「無理に思い出させない」ということが大切です。

まとめ

今回は、「フォールスメモリーってなに?脳が作り出す偽りの記憶について知ろう」ということで、
フォールスメモリとはなにか偽りの記憶が生まれてしまうのは何故なのか、について紹介してみました。

フォールスメモリは、身の回りで当たり前のように起こってしまう現象です。
まずは、「フォールスメモリ」に関する知識をもつことで、トラブル回避の助けとなればと思います。

フォールスメモリのまとめ

本来ならば存在しない、偽りの記憶を「フォールスメモリ」と呼ぶ。
フォールスメモリは、精神的な疾患などではなく、誰にでも起きること。
記憶を無理やり思い出そうとすることが原因となることがある。
タイトルとURLをコピーしました