先日、「最初に触れた情報が記憶に残りやすい」という「初頭効果」を紹介しました。
今回紹介するのはその逆で「最後に触れた情報が記憶に残りやすい」という、「親近効果」を紹介していきます。
親近効果を使いこなして相手の印象に残る方法とは?
「親近効果」とは、冒頭にも書いたとおり、
「最後に触れた情報が記憶に残りやすい」という心理効果で、
「親近効果」と呼ばれる以外にも、「残存効果」や「終末効果」と呼ばれています。
親近効果の例
親近効果は、初頭効果よりもイメージしやすいと思います。
例えば、
のような単語の一覧を順番に見ると、一番記憶に残るのはれもんではないでしょうか?
人間の記憶は時間と共に曖昧になっていくものです。
一番最後に頭に入れたものが時間経過が短いですから、記憶に残っているのは当然ですよね。
人間の記憶量の限界
そして、人間が短期的に記憶できる容量、記憶できる数には限界があります。
それを超えたものを記憶しようとすると、
前のものを上書きするかのごとく、潰しながら覚えていくことになります。
一番最後に頭に入れたものは上書きされていないですから、記憶に残っていて、思い出せるわけです。
※記憶と時間経過の関係については、「エビングハウスの忘却曲線」というものがあるので、近いうちに紹介したいと思います。

親近効果の応用
コミュニケーションで言えば、去り際、別れ際が肝心ということですね。
関係を長く続けたい、仲良くしたい相手には、最後に良い印象を与えて、その記憶をできるだけ長く保持してもらいたい。
営業などの場合なら、別れ際に相手の趣味の話をする、お土産を渡す、
などなど、相手が喜ぶようなことをして別れるのが大事です。
親近効果を恋愛に応用するには?
恋愛においても同じで、
デートの最後に手を握られて、満面の笑みで、「今日はすごく楽しかった!」
なんて言われて帰ったら帰る間も家でもずっと思い出してしまったりしますよね。
逆に順調だったデートの最後に「ホテルいこう!」などとがっついてしまうと、
それだけで台無し、完全に冷められてしまう、なんてことも。
親近効果を会社の人間関係に応用するには?
親近効果を会社の人間関係に応用する例として、
「効果的な褒め方・叱り方」についての記事を書きました!

まとめ
「終わりよければすべてよし」と言うように、最後をどう演出するかで、コミュニケーションは良くも悪くもなります。
せっかくだったら、良い印象で終わりましょう!
