ブログの開始から、心理術の中でも「会話術」、「承諾誘導法」のようなものを扱ってきました。
これからもそういうものを扱っていくのですが、今回はちょっと違ったものを紹介したいと思います。
今回紹介するのは、「ザイオンス効果」と呼ばれる心理効果です。
ザイオンス効果とは?会う回数が多いほど好きになる心理効果を知ろう
ザイオンス効果とは?
「ザイオンス効果」は簡単に言うと、同じ人や物に触れる回数が多いほど、その好感度が高まるというものです。
この名前は、発見した心理学者ロバート・ザイオンスに由来するので、
発音の表記の都合で、「ザイオンス」とよばれたり「ザイアンス」とよばれたりしますが、どちらも同じものです。
ちなみに、日本語では「単純接触効果」とも呼ばれています。
この効果をよく体感するのは、やはりCMなどの広告です。
TVCMで、何度も繰り返し目にすることで、自分の中で「これ知ってる」という認識が生まれ、
その商品を目にした際、実際に買ってみようと思うことも少なくないはず。(不快なCMは別ですが)
CMで見たことがあるというだけで、商品についての知識は、隣に並んでいる他の商品と大差は無いはず。
それでも購入につながるということは、その商品に対する好感度が高まっている、ということです。
ザイオンス効果の仕組み
あまり良く知らない人と一緒に過ごすと、ストレスを感じることがあります。
これは、知らない人や知らない物に対して警戒をしているためです。
しかしながら、何度も顔を合わせたり、何度もその人に関する話を聞くことで
警戒する必要が無いことを認識し、そのストレスが軽減し、
一緒にいても不快感を感じない、むしろ居心地が良くなっていきます。
ザイオンス効果の応用
ザイオンス効果の一番のポイントは、
その人や物について詳しいかどうかは関係なく、何度もくりかえし認識していくだけで警戒心を弱まる、ということです。
つまり、これを人間関係に応用するためには、何度も顔を合わせるだけでよいのです。
挨拶などを工夫して、相手にしっかり認識してもらうというのも効果的でしょう。
ただ、気をつけなければならないのは、不快感を与えないことです。
不快感を持たれたままでは、何度顔を合わせても好感度を上げることはできないでしょう。
まずは、見た目や、話し方などで不快感を与えないように、心がけましょう。
また、この効果を狙うが故に会う頻度を増やしすぎる、というのも、
不信感を与えたり、相手にストレスを与える原因になりますので、注意しましょう。
まとめ
何度も繰り返し会うことで好感度を高めることができるのがザイオンス効果。
仲良くなりたい相手がいるときには、ぜひ使いたいテクニックです。
とはいえ、結局のところ、相手のことを考えてコミュニケーションを取るというのが大事です。
その上で、自分の存在をより良く認識してもらえるように工夫していきましょう!