アンダーマイニング効果とは?報酬を与えるとやる気がなくなる心理を解説

心理学

前回、「外発的動機づけと内発的動機づけ」というモチベーションに関する心理効果についての記事をかきました。

今回も同様に、モチベーションに関する心理効果

アンダーマイニング効果」について紹介してみようと思います。

アンダーマイニング効果とは?報酬を与えるとやる気がなくなる心理を解説

アンダーマイニング効果とは、

「内発的な動機づけで行った行為に対して外発的な動機を与えると、内発的な動機が弱くなる

という心理効果で、簡単に説明すると、

やりたくてやっている行為でも、ご褒美などの報酬を貰うと、報酬なしではやりたくなくなる

ということになります。

ちなみに、

外発的動機づけとは、「頑張る理由、動機(モチベーション)が外にある動機づけ」のこと、

内発的動機づけとは、「頑張る理由、動機(モチベーション)が内にある動機づけ」のことです。

詳しくは、

長期間モチベーションを維持する方法「外発的動機づけと内発的動機づけ」について知ろう

に記事があるので読んでみてください。

外発的動機づけと内発的動機づけとは?モチベーションを維持する方法
外発的動機づけとは、「頑張る理由、動機(モチベーション)が外にある動機づけ」のこと。 内発的動機づけとは、「頑張る理由、動機(モチベーション)が内にある動機づけ」のことです。 内発的動機づけであれば、 「頑張る理由が頑張る対象自体に存在する」ので、 外的要因でモチベーションが失われる可能性が低くなります。

アンダーマイニング効果の例

すこし、イメージしにくいかもしれませんので、具体的な例を挙げてみましょう。

ある読書が好きな少年がいました。

その親は、子供がもっと読書に励めばと思い、

1冊読み終わるたびにお小遣いをあげる」と言いました。

最初は、好きな読書でお小遣いが貰えると喜んでいた少年でしたが、

途中からお小遣いを目当てに、薄くて、読むのに時間がかからない本ばかりを読むようになりました。

それを見かねた親は、「もうお小遣いはあげない」と言いました。

本を読んでもお小遣いがもらえなくなった少年は、本を読まなくなってしまいました

最初は読書自体が好き、という内発的動機づけで読書をしていた少年ですが、

お小遣いという報酬を与えられたため、動機が変化してしまい、本来の「読書好き」が薄れてしまいます。

そして最終的には、「お小遣いが貰えないなら本を読んでももったいない」と思い、

本を読まなくなってしまったわけです。

どうでしょう、イメージできたでしょうか。

もしかすると、似たような経験をしたことがある人もいるかもしれませんね。

アンダーマイニング効果とのつきあい方

アンダーマイニング効果が強力であることはわかっていただけたと思います。

それでは、その強力な効果とどうつきあっていけば良いのでしょうか。

アンダーマイニング効果を回避する

まずは、この効果について知識をもち、余計な外発的動機づけを行わないことが大切です。

自分が親や管理職など、誰かを育てたり管理したりする立場にあるのであれば、

内発的動機づけでやっている行為には水をささず、動機の弱い所をうまくサポートしてあげるのが良いでしょう。

逆に、自分が周りから「外発的動機」を与えられそうになったら、それが必要かどうか、

自分の動機にどういう影響を与えるか吟味することが必要です。

アーティストやスポーツ選手などで、表彰されることを頑なに拒否する人がいますが、

その中には「表彰されるためにやっているのではない。」「自分の動機が変わってしまうから」

という理由の方もいるようです。

アンダーマイニング効果を利用する

例で示したように、内発的動機でやっている行為に対して、外発的動機を与えると、

モチベーションを著しく落とす効果があります。

つまり、

この効果を利用して、モチベーションを下げることに使うことができます。

例えば、

子供がいたずらをして困っている場合や、ゲームばかりをしてこまっている場合には、

「子供らしくて良い」「よく遊ぶことはいいことだ」などと理由をつけて

何かしらのご褒美をあげてみると良いでしょう。

ある程度継続してご褒美をあげたのち、そのご褒美をなくすことでモチベーションを奪う事ができます。

まとめ

今回は、モチベーションを弱めてしまう心理効果「アンダーマイニング効果」について紹介してみました。

アンダーマイニング効果は、良かれと思って与えた報酬によってモチベーションを奪ってしまう、ある意味恐ろしい心理効果です。

しかしながら、知識を持つことで対処し、利用することも可能です。

モチベーションのコントロール方法の知識をつけて、いろんなことを楽しくやれるといいですね。

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