人数が多くなると手抜きをしてしまう「リンゲルマン効果」の回避策とは?

ビジネス心理学

みなさんは、学校などで「意見のある人はいますか?」などと聞かれた時、率先して発言していましたか?

他の誰かが発言するだろう」「自分は発言しなくても大丈夫」と考え、発言しなかった人も多いのではないでしょうか?

今回は、そんな心理状態を作り出す心理効果「リンゲルマン効果」について紹介してみたいと思います。

 

リンゲルマン効果とは

リンゲルマン効果」とは、別名「社会的手抜き」とも呼ばれる心理効果で、

その言葉の通り、集団の中では、無意識に手抜きをしてしまう、というものです。

例えば、

○○さんはなにか意見はありますか?」のように名指しで問いかけられればなにか考えて発言をする人でも、

冒頭での例のように、「意見のある人はいますか?」のように集団全体に問いかけられると、発言しなくなってしまう

といった例が当てはまります。

 

この効果を発見した心理学者リンゲルマンがおこなった実験では、

被験者に綱引きをさせ、一人あたりどの程度の力を出しているかを計測しました。

一人で綱を引いた時の力を100%とすると、二人、三人と増やすごとに一人あたりの力は弱くなっていき

八人のときでは一人あたり49%の力しか出していなかったことがわかっています。

 

リンゲルマン効果の対策

リンゲルマン効果の大きな要因としては、一人あたりの責任の減少が考えられます。

手抜きをしても、誰が手を抜いたのかわからない状況であったり、

努力をしても、誰が努力をしたのかわからない(評価に反映されない)状況であったりすることで、

責任感モチベーションが低下するということです。

 

そのため、集団の中でリンゲルマン効果を回避するには、

個人を識別し、評価できるような工夫をする必要があります。

仕事などの集団においては、それぞれに細かく役割を与え、評価できるようにすることが効果的です。

もちろん、集団を小さくすることで、一人あたりの責任感を向上させることも効果があります。

 

まとめ

ことわざで、「船頭多くして船山に登る」というものがあります。

指示をする人が多くなるとあらぬ方向へ物事が進んでしまうことの喩えですが、

リンゲルマン効果を見てみると、山に登るどころか、船が一歩も進まないという状況にもなりそうです。

とくに仕事においては、その手抜きが大きな負債となって帰ってくることも考えられます。

集団をまとめる立場にある人は、リンゲルマン効果について知り、メンバーが責任感を持って仕事ができるよう、工夫をすることが大切です。

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